外国人介護技能実習生

2025年・・・いわゆる団塊の世代が75歳に達する年に、介護職員は今よりも100万人の増員が必要と言われております。少子高齢化で働く人の数が減っていくなかで、これだけの人数を確保するのは容易ではなく、政府は外国人の雇用でそれを補おうとしています。そこで注目されているのが外国人技能実習生です。その外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会における議論の中間まとめが厚生労働省から平成27年2月4日公表されました。
その中身を要約すると次の通りです。

業務内容・範囲の明確化

・必須業務:身体介護(入浴、食事、排泄等の介助等)
・関連業務:身体介護以外の支援(掃除、洗濯、調理等)、間接業務(記録、申し送り等)
・周辺業務:その他(お知らせなどの掲示物の管理等)

コミュニケーション能力の確保=日本語能力

・1年目は、日本語能力試験4級(N4)程度を要件とする。
・2年目は、同3級(N3)程度を要件とする。
・専門用語や方言も一定程度の理解が求められる。

到達水準

修了時点 ー 到達水準
1年目修了時 ー 指示の下であれば、決められた手順等に従って、基本的な介護を実践できるレベル
2年目修了時 ー 指示の下であれば、利用者の心身の状況に応じた介護を一定程度実践できるレベル
3年目終了時 ー 自ら介護基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を一定程度実践できるレベル

※今後技能実習制度の見直しにより、期間が5年となった場合
5年目修了 自ら介護業務の基盤となる能力や考え方に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を実践できるレベル

実習実施機関の対象範囲

・介護福祉士の国家試験の受験資格要件において「介護」の実務経験が認められる施設。
・設立後3年以上経過した施設

※対象外
・訪問系介護職種
・介護保険法上の介護職員配置基準が10人以下の小規模施設などは

実習体制の確保=受入れ人数

・小規模な受入機関(常勤職員数30人以下)→常勤職員数の10%以下

常勤職員=主たる業務が介護等の業務である者

・夜勤等、少人数の状況下での勤務や緊急時対応が求められる業務等→2年目以降の実習生に限定

処遇

日本人が従事する場合の報酬と同等額以上

受入時

・募集時に同等報酬等の要件審査
・就業規則・賃金台帳にて同等報酬を確認

受入後

・訪問指導時の関係者のヒアリングや賃金台帳の確認
・実習実施機関から監理団体への定期的な報告

ビザ移行上の条件

技能実習1号(1年目)では、来日10か月目の技能検定までに、日本語検定3級程度の日本語能力とホームヘルパー2級研修終了相当以上(介護初任者研修)をクリアしないと2年目以降に移行できません。

また技能実習2号(2,3年目)では、実習3年間の終了までに、日本語検定2級程度の日本語能力と介護福祉士養成課程修了(実務者研修終了)をクリアしないと4年目以降に移行できません

※詳細は、下記の資料をご参照ください。

フィリピン人介護実習生

介護の技能実習生について、法制化が進んでいますが、
今までのモノづくりと違い、人を相手にするサービスですので、
入国前に日本語検定4級以上の習得を必須とするように、
ガイドラインが現在既定路線として提案されています。

しかしながら、同時に「介護サービスの質の担保の方策」についても
未だその手法については議論の途中です。

果たして日本語能力だけが介護業務に事前に求められる必須能力なのでしょうか。

中国やベトナムは、自分のキャリアアップへのモチベーションは高いですが、敬老の精神やおもてなしの心がありません。

では、どの国の外国人が一番適切なのか?

フィリピンのお国柄、国民性では非常にフレンドリーで
明るく朗らか、自然と助け合う習慣があります。
他の国では見受けられない特徴です。
介護人材なら、フィリピン人です。

注:どの国にも優しい人、気遣いのできる人、意地悪な人、様々な人がいますが、確率論的な視点から整理してします。

1.
なんといっても明るい。
女性などはお尻を触られたりしても、冗談で笑っていなしてくれます。
決してたとえの良い表現ではありませんが、介護業界では下のお世話に
性の介護も無視できない大きな問題の一つです。

排泄にしろセクハラにしろ、お年寄りにはある意味関係ありません。
それを明るく笑い飛ばしてくれるのが、およそほとんどのフィリピン人です。

これは男性にも同じことが言えます。
彼らはいつもニコニコ人懐っこく接してくれます。

この点は中国人や韓国人、ベトナム、インドネシア人と比較しても、
圧倒的にフィリピン人に軍配が上がります。

2.
出稼ぎ大国というお国柄、国内にて就業先が十分に足りていないため、
フィリピンでは海外雇用庁なる省庁まであるくらいに、出稼ぎを認め、
国民にしてもあまり抵抗がありません。
国として外貨獲得を含め、GNPの約3割を占める、大きな産業の一つとして、
保護、推進しています。

3.
親日国である。
国境紛争として対中国包囲網として提携が可能。
ベトナムも同様ですが、中国や韓国などと比べ、反日感情などなく、
あくまで憧れの国として、敬意すら持ち合わせてくれています。
よって、受け入れた後に国家間の温度差が生まれる可能性が
先々大きくはないことは、安定という大きな魅力でもあります。

4.
これはある意味失礼ではありますが、他国と比べて
産業の発展=実質の国民一人頭の所得が増えにくい、
スピードがまだ遅いほうであると見込まれること。

中国を例にとりますと、3年5年前と比べて、明らかに
所得が大きく増えています。
技能実習生として受け入れをしたときには経済格差も大きく開いていたが、
本人の帰国時には、その差が大きく縮まり、
目論見ほどに稼げなかったとなりますと、
また失踪の原因の一つとなりうることが考えられます。

ベトナムは今がピークで、逆に中国化していきそうで
少々心配です。取り越し苦労であればなおよいのですが。

5.
英語が喋れる=コミュニケーションが大事な介護業界では
この点だけでもかなり大きなポイントとなります。

・・・などキリがありませんが、
他国よりはフィリピン人をお勧めする理由をご理解いただけると思います。

それでも、日本独特の献身の心や気遣い心遣い、おもてなしの精神は、
なかなか理解しきれない事があります。

介護人材では、プロとして求められてしかる場面が多々発生します。

このギャップをどう埋めるのか?
これは非常に難しく、簡単に越えられるハードルではありません。

ほぼ間違いなく技能実習生の対象職種に追加され、2016年4月以降に施行され、
徐々に受入が始まっていくことになると思います。

日本は世界の中でも介護先進国です。
日本式介護は、サービスの質がかなり高いレベルで常識化されています。

日本の介護施設の皆様とフィリピンの介護の大学やトレーニングセンターの日比関係者が、
日本式介護としてより質の高い介護人材の教育を進めていきたいと強く考え動いています。

10年20年先に、日本式介護が世界の介護の常識となるべく、
技能実習制度にて日本式介護を世界に広め、
社会貢献していきたいと思っています。



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